ペナルティキックを得ようとするのは、点を取るための卑怯な方法だ。by ペレ
日本ってさ、まあ今も先進国ではあるけど、いつからじゃあ先進国ってなったのかっていうと、おそらくこれは昭和ぐらいからなんだよね。
一度は戦争で荒廃するも、高度経済成長を経てGDP世界第2位にまで昇りつめた日本。
その理由を解き明かします!
■先進国になったきっかけ
1868年「明治維新」
中国や韓国などは先進国になれなかった
同じアジアの国の中国や韓国と比べるとわかりやすいです。
1853年のペリー来航によって強制的に開国させられる
そこで幕府が不平等な条約を勝手に結んだことで国民は困窮
尊王攘夷派、倒幕派、開国派などに分かれ
国内は内乱状態になるが、薩長中心に倒幕が進み、明治政府を樹立
明治以降、日本は産業革命が起こった
詳しくは産業革命の回をご参照あれ!
早急に近代国家にしなければ、欧米諸国の侵略を受けてしまうという考えから
「富国強兵」「殖産興業」のスローガンを掲げ、強国を目指すこととなる
とにかく欧米をパクる!ってのが近代化政策です。
岩倉使節団なんかもそのためのものです。
明治時代に行った政策の中でも廃藩置県には注目です。
地方が中央政府のコントロール下に置かれたことで国が一丸となって改革に着手できました
■殖産興業とは
国内に様々な欧米の近代産業を移植することで、日本を欧米のような資本主義国家にする政策
・江戸時代の関所や株仲間と呼ばれる同業組織を廃止
→近代産業の育成を阻害する封建的制度を取り除いた
・インフラの整備
→明治2年に東京・横浜間に電信線が架設し、5年後には長崎から北海道まで延びた
→明治4年には郵便制度、各地に全国均一料金
→明治10年には電話が輸入される
・交通網
→明治5年 日本初の鉄道が東京・横浜間で開通
→明治7年 神戸・大阪間で開通
→明治10年 京都・大阪間で開通
明治中期には鉄道網は全国に拡大します。
これは同時に鉄の生産も増大したからです。
(列車や線路を造るにも鉄は不可欠)
主要道路の改修にも力をいれ、輸送がスムーズになる
海上交通については民間の海運会社に手厚い保護をあたえることで欧米の海運会社に対抗させた
特定の民間企業や商人などに特権を与えることで近代産業の育成を図りました。
⇒これが後の財閥を生み出していくこととなります!
・国営工場の設置(例:富岡製糸場、八幡製鉄所など)
→民間産業の発達を促した
■中国はなぜ近代化に失敗したか
1820年時点のGDPトップは中国(清王朝)と言われる
市場主義は既に発達していて、欧米よりも豊かだった
しかしその経済の潤いが産業化・近代化に向かなかったんですね。
マンパワーが多く、効率を考えなくても良かったためです。
19世紀の人口で言えば、イギリスは1000万人、中国は4億人超えていたんですね。
イギリスは儲けようと思ったら、労働生産性を上げるため機械化が必須となります。
そうやって欧米と中国で差がついてしまったのです。
・欧米に対する危機意識がなかった
→いわゆる中華思想と圧倒的な人口による自信
・因習や伝統に固執していた
→新しいものは奇怪で伝統を破壊する忌避すべきもの
結果イギリスをはじめとする列強に分割統治、半植民地化されてしまいます・・・
大戦後も共産主義の改革に失敗したため
1978年の鄧小平らの改革開放政策まで停滞し続けた
■まとめ ・江戸時代までに基礎教養の高さがあった ・昔から技術の吸収力は強かった ・日本には欧米に対する危機意識があった ・その危機意識が国家一丸となって猛烈な近代化エネルギーを生み出した
今の日本に足りないのはハングリー精神かと思います・・・
物質的な豊かさを手に入れた代わりに何かを失ってしまったのかもしれませんね。
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