川端康成「伊豆の踊り子」短編小説

大正

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川端康成について

川端康成(1899年~1972年)
近現代日本文学の頂点作家
『伊豆の踊子』『雪国』が有名
1968年に日本人初のノーベル文学賞受賞
1972年ガス自殺(理由は不明、遺書もなし)

伊豆の踊子について

伊豆の踊子(1926年 大正15年)
テーマはずばり「身分違いの恋

登場人物

主人公=川端康成本人と言われている
孤児根性を直すために旅に出る(伊豆旅行)
⇒孤独と憂鬱な気分に苛まれていて、旅に出て気分転換(自分を省みる)
 川端康成は親族がみんな死んでしまっていて、自分だけ取り残された

旅芸人のメンバー
・栄吉 20代の男、旅芸人のリーダー
・千代子 栄吉の妻(死産、流産で49日をもうすぐ迎える)
・百合子 雇人
・千代子の母(一団のボス的存在)
・薫 踊り子、主人公と恋愛関係になる

あらすじ

主人公は孤児根性を直すために伊豆へ旅に出る。
その旅の途中で旅芸人一団を見かけたが、その中の美しい踊り子に一目ぼれする
旅芸人一行と行動を共にするようになり、一団と仲良くなることで、
それまであった孤児根性が癒されていった。
しかしお金が尽き踊り子とも別れることとなる。

ポイント

主人公は初めは踊り子への異性としての興味関心
⇒好きという感情だった
⇒その後実は踊り子がまだ子供だったことがわかる
⇒妹のような(家族のような)感情に変わっていく
⇒最後に別れることで家族を喪失した気持ちであり、恋人を失った気持でもある

長まろ
長まろ

そもそも「身分違いの恋」であって叶うことは端からないんですよね

おが太郎
おが太郎

身分違い???

長まろ
長まろ

当時旅芸人っていうのは最も卑しい人たちと見られていて差別されていました。
一方主人公は富裕層出身で大学にも進学できるようなインテリだったわけです。
住む世界が違うと言えばいいのでしょうか。

伊豆の踊子は「説かず、描かず」の作品
一度読んだだけではわからないこと、描写が少なく感じ取れないことも多い

長まろ
長まろ

小説自体は短いのでぜひとも何回も読んでみてください!
私は3回くらい読んでやっと全容が見えました(理解力悪いかも・・・)

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