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おが太郎
今回の放送回に参考した文献です。
原爆の人的被害を中心にまとめようと思ったので、今回は原爆投下後に治療にあたった
医師の証言が書かれている本をできるだけ探しまとめてみました。
また日本側からの視点だけでなくアメリカ側の視点も織り交ぜたかったので、
「ヒロシマ」「ヒロシマを暴いた男」の内容は参考になりました。
そして今回の回は、最も原稿が進まなかった回かもしれません。
原爆の概略だけ話すと何か無機質なものになってしまうし、
どういう伝え方にしようか悩みました。
「ヒロシマ」の著者ジョン・ハーシーが語っていたことが印象に残っています。
彼は、原爆の現状を
「私は科学的に伝えるのではなく、人間的に伝えたい」確かこんな内容だったと思います。
そこで私も途中に原爆を実際に体験した人の証言を織り交ぜて話すことで、
なるべくそこに人の体温が感じられるようにしました。
実際はなかなかうまくいかず、淡々とした感じに寄りすぎてしまった感はありますが・・・
- 今回思ったこと
原爆の被害、研究資料を初めから隠ぺいすることなく正しく伝えていれば助かった命は
たくさんあるはず。そしてより適切な医療を受けられたはずだということ。
原爆で一瞬にして町が破壊されたと共に、人もあとかたもなく亡くなったということでは
ないんだということ。
そこには、その生と死の狭間でもがき苦しんでいるたくさんの人がいたということ。
そして今でもその傷を背負って、自分の人生を生きなければいけない人がいるということを
忘れてはいけない。