ちなみに私は現代語訳でしか読んでいません。文語体は少し取っつきづらさがありました・・・
勘違いしないでほしいのはおが太郎ではなく豊太郎のお話なので・・・
いや、そこ間違えないだろ笑
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■『舞姫』あらすじ
登場人物
・豊太郎
⇒東大法学部卒の秀才、官庁勤めのエリート
公費でベルリン留学するも、ドイツと日本の違いに思い悩む。
・エリス
⇒本作のヒロイン。豊太郎と恋仲となる。
・相沢
⇒豊太郎の親友。豊太郎に職を紹介する。
豊太郎は将来を有望されていた東大卒のエリート
希望していたドイツ留学を命じられる。
留学して「ドイツは自由、日本は不自由」であることに気付いた。
ある日教会の前で泣いている少女(エリス)を見かける
泣いている理由は父親の葬儀代がないため
→豊太郎は葬儀代を工面(腕時計をプレゼント)
それ以来豊太郎とエリスの交流が始まる。
当初は先生と教え子のような関係であった。
(豊太郎がエリスに本を貸して学ばせるような感じ)
エリスは15歳の時から舞を習い、ビクトリア座で舞姫をしていた。
しかし舞姫の給料はとても低いため、賎しい行為で稼ぐ人も多かった。
豊太郎がエリスと交流していることを同僚はあまりよく思わなかったため、
そんな豊太郎のことを上司に密告する。
上司は留学中にもかかわらず全く勉強しない豊太郎に激怒する。
日本に戻るよう命令するが、豊太郎は拒否した。
→そのことで職を失い、ドイツ滞在費をねん出することも厳しくなる
友人の相沢の紹介で日本の新聞社のドイツ駐在通信員になる。
しかし収入は少なかった。
→エリスの配慮でエリスの家で同居することとなる
ここからエリスとは恋仲となる。
エリスは妊娠して舞姫をしていたビクトリア座から除籍されることとなる。
相沢はある大臣の秘書官であったが、
相沢がその大臣とドイツに来て、豊太郎の現状を聞いた。
相沢の想い:エリスとの仲を断ち出世街道に戻れるチャンスをつかんでほしい
→豊太郎は基本Yesマンのため、Yesと言ってしまう
大臣から誘われたため、ロシアへ通訳として出張することとなる。
このロシア訪問で大臣に語学力を高く評価される。
しかしそんなロシア滞在中にもエリスからは毎日手紙が届く。
ロシアから戻った豊太郎は山のようなオムツを目にすることとなる。
→エリスからの愛情とそれを素直に受け止められない自分の気持ちとの葛藤が生まれる
そんな中で大臣から呼び出され、一緒に日本に帰るように誘われた。
この機会を逃したら名誉挽回も不可能であることが頭によぎり、
豊太郎は「イエス」と答えてしまった・・・
その帰宅の途中で極度の心労で倒れてしまう。
数日間寝込んでいる間に相沢がエリス宅を訪問し、様子を見に来た。
その際に豊太郎が帰国することをエリスに話してしまい、
エリスは発狂しておかしくなってしまった。
病状が回復した豊太郎はそんなエリスと身ごもっている子を置いて帰国する。
エリスの母親に生活資金を渡して後のことを頼んだ。
この話は森鴎外の自伝的フィクションと言われております。
実際にエリスのモデルとなった人物もいて、その方は森鴎外に会いに日本にまでやってきたとか・・・
小説のように狂ったりはしませんでしたが、鴎外と結ばれることはなかったようです。
おが太郎・・・じゃなくて豊太郎がクソすぎるってのは現代の価値観で見ればそうなりますが、
当時の明治時代の日本の倫理観や社会観念などを考えると、豊太郎の苦悩ってのはわかるかと思います。
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