人類はペスト菌との闘いの歴史でもあったのです
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ペスト菌とは
ペスト菌は大きく分けて三種類に分類されます
症状は、発熱、脱力感、頭痛などがある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9A%E3%82%B9%E3%83%88 より抜粋
感染して1-7日後に発症する。
感染者の皮膚が内出血して紫黒色になるため、黒死病とも呼ばれる。
感染するルートによって以下に分かれる
・腺ペスト
・敗血症ペスト
・肺ペスト
腺ペストが最も罹患率の高い病気
ネズミについているノミが媒介する
敗血症ペストはいわゆる「黒死病」と言われていたように
皮膚が黒く変色し壊死していく病気
肺ペストは人から人へ感染する病気
ペスト菌と人類の戦い
ペストといったら「黒死病」と言ってもいいくらい、中世ヨーロッパでは多くの人が亡くなりました
14世紀中ごろに起こったペストによるパンデミックが最も有名
この時の死者は当時欧州人口7000万人くらいと言われているが、
少なくとも3000万人くらいは亡くなったとされている
人口の半分近くが死んじゃうなんて・・・
なお、ノルウェーのブラックメタルバンド「1349」はペストがノルウェーで流行した年をバンド名としている(オススメは2ndの「BEYOND THE APOCALYPSE」)
脱線したね(笑)
その後も欧州はペストの流行と常に戦ってきた
原因不明の病気に人々は恐れをなしていた
ネズミが多くいるところで人が亡くなっているため、
ネズミは悪魔の使いだと言って嫌忌された
ネズミが原因ってのは何となくわかっていたのですが、当時ウイルスという概念はなかったので、それ以上の原因究明はできませんでした
日本におけるペストの流行
世界がペスト大流行の中、日本は平和な時を過ごしていた・・・
日本でペスト患者が発見されたのが1899年と言われており、
そこから1926年の間までで約3000名(うち死亡2400名)が感染したとされる
思ったより多くないね。でも8割くらいは亡くなってるんだね・・・
日本で爆発的に流行しなかったのはいくつか理由があります
日本でペストが爆発的に増えなかった理由 ①地形的要因 日本は島国であり、海外からの人、物資などが入って来づらい
江戸時代は鎖国もしてたよね!
そう、それも大きな要因の一つだと思う。
ペストにかかった人がはるか遠くの日本に入国する前に死んじゃうから結果的に人から人へも感染は防げてたんだよね(欧州との物理的距離)
②北里柴三郎によるペスト菌発見と対策
「近代日本医学の父」と呼ばれる北里柴三郎は1894年にペスト菌を発見
香港でペストが流行した際に、香港でペスト菌を発見した
また、感染者の近辺にネズミが多いため、ネズミの駆除が対策に繋がることも提唱
猫を飼うことを推奨したらしい(笑)
ペストの終息
ペストを終息させるために取った対策は3つある
①隔離
②消毒
③検疫
今コロナが流行ってますが、それの対策と全く同じです
100年以上前の対策と現在も同じってあたり、人類の叡智を感じますね~
特に日本は島国なので検疫は効果大でした。
外部からの持ち込みをシャットダウンできるのは、地続きの欧州とかと比べかなり有利に防疫ができます。
1927年以降、日本ではペスト感染者は確認されていない
⇒日本におけるペストは死滅した!!!!
もう一人も出てないんだね!すごいね!
今回のテーマは昨今のパンデミックと何か通ずるものもあるかと思います。
音声聴いていただいた方が何かしら感じてくれるものがあったら本望です。