幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』

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巻頭歌
胎児よ胎児よ何故躍る 母親の
     心がわかっておそろしいのか

長まろ
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あらすじは本編でお話しておりますので割愛しますが、どちらかと言えばぜひ本を読んでほしいです!

作者:夢野久作

1889年~1936年(47歳没)
夢野久作という名前は「夢想家」と言う意味の福岡の方言である
農園経営や僧侶、新聞記者を経て作家になった

ドグラ・マグラは幻魔怪奇探偵小説と呼ばれるが
構想10年、執筆10年かかったと言われる

夢野久作はドグラマグラ(1935年)を書いた翌年に脳出血で亡くなる

参考文献

長まろ
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夢野久作 ドグラ・マグラ

放送では話せなかったこと

本作中に『ドグラ・マグラ』という本が出てくる
精神病者の心理状態の不可思議さを表現したものとされている(若林が作中で解説)が
まさに本書そのもののことである
作中の『ドグラ・マグラ』の出だしと終わりもやはり「ブウウ――ンンン……ンンンン」という時計の音である

長まろ
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いわゆるメタフィクション的な要素を取り入れているんですよね。

この時代あんまりそういった作品はない(発想がなかったのかもしれませんが、、、)ため珍しい風にとらえられたようです。

本作中にある『ドグラ・マグラ』を解説している部分を読むと本作の内容がスッと入るかもしれません。

つまりその青年が、正木先生と私とのために、この病室に幽閉
とじこ
められて、想像も及ばない恐ろしい精神科学の実験を受けている苦しみを詳細に描写したものに過ぎないのですが

標題から内容に到るまで、徹頭徹尾、人を迷わすように仕組まれているものとしか考えられませぬ

このドグラ・マグラという言葉は、維新前後までは切支丹伴天連
キリシタンバテレン
の使う幻魔術のことをいった長崎地方の方言だそうで、只今では単に手品とか、トリックとかいう意味にしか使われていない一種の廃語同様の言葉だそうです。語源、系統なんぞは、まだ判明致しませぬが、
いて訳しますれば今の幻魔術もしくは『堂廻目眩
どうめぐりめぐらみ
』『戸惑面喰
とまどいめんくらい
』という字を当てて、おなじように『ドグラ・マグラ』と読ませてもよろしいというお話ですが、いずれにしましてもそのような意味の全部を引っくるめたような言葉には相違御座いません。

とりも直さず、只一点の時計の音を、或る真夜中に聞いた精神病者が、ハッとした一瞬間に見た夢に過ぎない。しかも、その一瞬間に見た夢の内容が、実際は二十何時間の長さに感じられたので、これを学理的に説明すると、最初と、最終の二つの時計の音は、真実のところ、同じ時計の、同じ唯一つの時鐘
じしょう
の音であり得る

長まろ
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ちなみに私が『ドグラ・マグラ』を知ったきっかけはDIR EN GREYのアルバム『UROBOROS』に収録されているVINUSHKAの歌詞に「うえつくドグラマグラ」って出てきて何だそれ、って調べて知ったんですよね。

普通に生活を送っている人がこの小説にどうやって出会うのか逆に知りたいですね(笑)

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